野党第1党の立憲民主党は参院選で、改選22議席から横ばいで伸び悩んだ。参院でも与党が過半数を割ったことを受け、立民は野党各党に連携を呼びかける考えだが、共闘態勢の構築に向けて主導権を発揮できるかは不透明だ。
野田代表は21日、党本部で取材に応じ、続投を明言した石破首相を「物価高に対して無策だから、こういう結果が出た」と批判。野党の共闘に向け、「胸襟を開いて話をする。どのテーマでどう連携していけるのか、議論していきたい」と意欲を示した。
野田氏は、通常国会で立民など野党7党で共同提出したガソリン税の暫定税率廃止法案や、野党各党が参院選で公約に掲げた消費税の減税・廃止を協力の足がかりとしたい考えだ。
ただ、立民は、共産党などと候補者を調整した選挙区での取りこぼしが目立ち、比例選の得票でも躍進した国民民主、参政両党を下回った。立民を中心とした政権を目指すことには、野党内にも「展望がみえない」(国民民主幹部)と懐疑的な見方が広がる。
日本維新の会も、社会保障改革に関する与党との政策協議を継続する方針だ。岩谷幹事長は21日、党本部で記者団に「与党でも野党でも(政策が)一致するところは一緒にやっていく」と語った。
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