兵庫県明石市の50代の男性部長が、部下の男性職員の足を蹴るパワハラ行為をした問題で、市は22日、記者会見を開き、謝罪した。男性部長はパワハラと受け取れる強い言葉で部下を叱責し、昨年12月に口頭注意を受けていたことも明らかにした。
市の発表などによると、足を蹴ったのは3月16日夜、市内で開かれた友好都市、中国・無錫市の交流団の歓迎会の最中。部長はかなりの量を飲酒していたという。職員にけがはなかった。
内部公益通報を受けて外部の弁護士が事実関係を認定し、是正勧告を出した。部長は、職員の交流団への接し方に不満があり、「許される人間関係があると思っていたが、そうでなければ申し訳ないことをした」と話しているという。
部長は23日付で総務局参与に異動させる。市は前年度までの部下全員に聞き取りし、懲戒処分や再発防止策を公表する。
一方、口頭注意は、複数の部下に対し、提出を受けた資料を具体的な指示を出さずに突き返し、「好きにしろ」などと発言したためという。
泉房穂市長は「市民の信頼を損ね、重く受け止めている。厳正な調査と再発防止に取り組む」とのコメントを出した。
神戸新聞NEXT 2018/5/23 05:30
https://www.kobe-np.co.jp/news/akashi/201805/0011281825.shtml