本紙スクープ「判決文『コピペ』か」 札幌の市民団体のメディア賞 優れた報道を表彰
https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2022020200971
優れた報道を表彰する市民団体「メディア・アンビシャス」(札幌市、代表・上田文雄前札幌市長)は2日、2021年の活字部門で、大賞に次ぐメディア賞に信濃毎日新聞のスクープ「判決文『コピペ』か」(渡辺秀樹編集委員)を選んだと発表した。生活保護費の基準引き下げが争われた全国各地の集団訴訟について判決文に「コピペ」の疑いがあると指摘、「記者の確かな視点が生かされた事例」などと評価された。
スクープは、生活保護費の基準引き下げが憲法や生活保護法に違反するとして29都道府県で起こされた集団訴訟が題材。原告(生活保護受給者)の訴えを退けた京都地裁、金沢地裁の判決文(全文)が、その前の福岡地裁の棄却判決と誤字が同じで文章も随所で酷似し、パソコン上で前の判決文をコピーして貼り付ける「コピペ」の疑いが強いことを指摘した。酷似事例の表や元裁判長の談話などを付けて12月16日付朝刊1面トップで特報した。
同賞は創設から13回目。活字部門25件、映像部門38件の候補作から投票と協議で選んだ。…
関連記事
本紙連載が優秀賞 メディア・アンビシャス
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/641050
>このほかの主な受賞作品は次の通り。
【活字部門】▽メディア賞 「国交省、基幹統計書き換え 建設業受注統計を二重計上」のスクープと一連の報道(朝日新聞)、「判決文『コピペ』か 生活保護費引き下げ 京都・金沢地裁 誤字も同じ 文章酷似」(信濃毎日新聞)▽アンビシャス賞 「映画『MINAMATA』一連の扱い」(朝日新聞)
【映像部門】▽メディア賞 ETV特集「消えた技能実習生」(NHKEテレ)、ETV特集「”玉砕”の島を生きて〜テニアン島 日本人移民の記録〜」(NHKEテレ)▽アンビシャス賞 ETV特集「エリザベス この世界に愛を」(NHKEテレ)