日本人女子学生不明事件初公判 殺人罪で起訴のチリ人 無罪主張
2022年3月30日 9時34分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220330/k10013558541000.html
6年前、フランスに留学していた日本人の女子大学生の行方がわからなくなった事件で、
殺人の罪に問われているチリ人の男の初公判が開かれ、男は起訴内容を否認し、無罪を主張しました。
この事件は、筑波大学の学生、黒崎愛海さんが2016年に留学先のフランス東部のブザンソンで消息を絶ったもので、
元交際相手でチリ人のニコラス・セペダ被告(31)が殺人の罪に問われています。
29日、ブザンソンの裁判所で初公判が開かれ、セペダ被告は「私は愛海を殺していない。起訴内容すべてを全力で否定する。
裁判が真実をもたらしてくれることを望んでいる」と述べて起訴内容を否認し無罪を主張しました。
検察は、黒崎さんが行方不明になる直前の夜、セペダ被告と一緒にレストランで食事をし、住んでいた学生寮に戻ったあとに消息を絶ったとみていますが、
黒崎さんの行方は今もわからないままです。
フランスの司法当局は、状況証拠をもとにセペダ被告を殺人の疑いで国際手配し、セペダ被告は事件直後に帰国していたチリの当局からおととし7月に引き渡されたあと起訴されました。
審理は今後も続けられ、判決は来月12日に言い渡される予定です。