ヤジ排除裁判で3月に賠償命令…しかし、道公安委員長「判決文そのものを確認したわけではない」
3年前、札幌で、当時の安倍総理の演説の最中に、ヤジを飛ばした男女が警察官に排除された問題で、札幌地裁は道警側に賠償命令を下しましたが、道警を監督する道公安委員会の委員長は、判決文を見ていなかったことがわかりました。
ヤジ排除をめぐる裁判では、ことし3月、札幌地裁が「警察官の行為は違法と言わざるを得ない」として、道警を所管する道に、あわせて88万円の賠償を命じていました。
道はこの判決を不服として控訴しています。
22日の道議会の一般質問で、道警を監督する立場にある道公安委員会の小林ヒサヨ委員長が「判決文そのものを確認したわけではない」と発言。
道警に対しては「法と証拠に基づいて適切に主張・立証を行うよう指導した」と述べました。
また、裁判では道警を所管する道が被告となっていますが、鈴木直道知事は、22日の一般質問で「判決についてはその概要について道警より報告を受けたところ」と述べ、判決文を見たかどうかについては明言を避けました。
控訴の決定判断については、道警本部長が決裁した後、道の浦本副知事が、知事に代わって代行決裁を行ったということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/170a90cc44112db93ca0b2e1f8d620646afa0d74