>>31 >>288 くろついchは
怖い話って言っても、幽霊とかは出てこないんだけどさ。飛行機事故の話ね
あるベテラン機長が、いつも通り乗客を乗せてフライトに出たんだよ。同じくベテランの副操縦士と一緒に
その機長は空に憧れて操縦士になって、10年間事故一つ起こさなかった、熱心で職務に忠実な信頼される人だった。
でも、最近はちょっと精神的な不調があって、そのフライトが終わったら休職する予定になってたんだ。
何事もなく飛行機が軌道に乗ってしばらく経った頃、副操縦士がちょっと催して、機長に断ってトイレに立った。その時彼は、「構わないよ。ごゆっくりどうぞ」と冗談めかして言っていたそうだ。
副操縦士は用を足して、ちゃっかり家族にメール送ったりなんかしたあと、トイレを出た。時間にしてほんの2分くらい。ちょっと時間かけちゃったかな、なんて思いながら、副操縦士はコクピットに戻ろうとドアに手を掛けた。
でも……そこで副操縦士は困惑することになった。ドアが開かないんだ。中から鍵がかかってる。
飛行機のコクピットって、テロ対策で鍵をかけると外からは絶対開かないようになってるんだよね。だから副操縦士は当然、ドアをノックして機長に呼び掛けた。「機長?私です、ドアを開けてください」……だけど、何も返事がない。
そうこうしている内に、機体が突然揺れ始めた。しかも前に傾き始めて、明らかに速度も上がってる。すごい勢いで高度が下がっていることに気付いた副操縦士は、慌てて勢いよくドアを叩いた。「機長!開けてください!高度が落ちています!」それでもやっぱり返事は無い。
機長が何らかの要因で突然意識を失ったのか?しかし、それでもオートパイロット機能が働くはず……何より、コクピットの鍵は機長が操作しないと閉まらない。
つまり今、機長は自分の意志でコクピットに閉じこもり、自分の意志で高度を下げている。その事実に気付いて、副操縦士は凍り付いた。
何度もドアを叩いて呼びかけるが、機長からは一向に返事がない。その間にも機体はグングン高度を下げて、揺れもひどくなっていく。異常事態に気付いた乗客が騒ぎ始め、乗務員がなだめようとするが、事態は何も変わらない。
その後も副操縦士や乗務員たちは必死でコクピットのドアを叩いて声を掛けたんだけど、機長は最後までドアを開けず、最終的に飛行機は墜落してしまった。生存者は誰一人いなかったそうだ。
怖い話って言っても、幽霊とかは出てこないんだけどさ。飛行機事故の話ね
あるベテラン機長が、いつも通り乗客を乗せてフライトに出たんだよ。同じくベテランの副操縦士と一緒に
その機長は空に憧れて操縦士になって、10年間事故一つ起こさなかった、熱心で職務に忠実な信頼される人だった。
でも、最近はちょっと精神的な不調があって、そのフライトが終わったら休職する予定になってたんだ。
何事もなく飛行機が軌道に乗ってしばらく経った頃、副操縦士がちょっと催して、機長に断ってトイレに立った。その時彼は、「構わないよ。ごゆっくりどうぞ」と冗談めかして言っていたそうだ。
副操縦士は用を足して、ちゃっかり家族にメール送ったりなんかしたあと、トイレを出た。時間にしてほんの2分くらい。ちょっと時間かけちゃったかな、なんて思いながら、副操縦士はコクピットに戻ろうとドアに手を掛けた。
でも……そこで副操縦士は困惑することになった。ドアが開かないんだ。中から鍵がかかってる。
飛行機のコクピットって、テロ対策で鍵をかけると外からは絶対開かないようになってるんだよね。だから副操縦士は当然、ドアをノックして機長に呼び掛けた。「機長?私です、ドアを開けてください」……だけど、何も返事がない。
そうこうしている内に、機体が突然揺れ始めた。しかも前に傾き始めて、明らかに速度も上がってる。すごい勢いで高度が下がっていることに気付いた副操縦士は、慌てて勢いよくドアを叩いた。「機長!開けてください!高度が落ちています!」それでもやっぱり返事は無い。
機長が何らかの要因で突然意識を失ったのか?しかし、それでもオートパイロット機能が働くはず……何より、コクピットの鍵は機長が操作しないと閉まらない。
つまり今、機長は自分の意志でコクピットに閉じこもり、自分の意志で高度を下げている。その事実に気付いて、副操縦士は凍り付いた。
何度もドアを叩いて呼びかけるが、機長からは一向に返事がない。その間にも機体はグングン高度を下げて、揺れもひどくなっていく。異常事態に気付いた乗客が騒ぎ始め、乗務員がなだめようとするが、事態は何も変わらない。
その後も副操縦士や乗務員たちは必死でコクピットのドアを叩いて声を掛けたんだけど、機長は最後までドアを開けず、最終的に飛行機は墜落してしまった。生存者は誰一人いなかったそうだ。